今日は、家庭医療学講座の学生教育担当と面談です。色々お話ししましたが、学生が非常に優秀なので学生の教育環境について主にお話ししました。もちろん学生自身が自分で借金をして学費を払い(卒業時点で学費生活費込みで3000万くらい借金をかかえるそうな)生活をかけているのでモチベーションが低いわけはありませんが、やはり教育内容もかなり違う。
以前にお話しした通り1年、2年でもいわゆるGeneral Medicineを学ぶために週のうち1日はCLINICなどで実際の臨床研修があり出来る学生さんは1人で問診と身体所見までは取ってしまう。3年や4年となればその逆パターンで週のうちの1日がむしろ座学のレクチャーになりより実践的になっていく。
日本レジデントと違いアメリカは医学部在籍時から臨床を意識してトレインされていて、研修医のレベルの高さは学生時代の教育が地盤にあるのだ。OSCEの内容は以前にもお話ししたが、身体所見に関してもBate'sのフィジカルイグザミネーションのビデオを大学が契約しておりネット上でIDとPassがあればいつでもどこでも学生は見ることができるように環境整備がされている。
日本の研修医のレベルの底上げや家庭医療を広めたり家庭医事態を増やすことを考える際に、セレクトの段階でモチベーションの高い学生を集めることが必要だったり、卒前教育の質の改善が重要となってくると思われるが、、、日本では少し事情が違うようだ。
家庭医療学会のアンケートだったと確か思うが、家庭医になろうと思ったきっかけが研修医の時の経験や体験に基づくという結果が大半であったという、、、。つまり卒後の初期教育において家庭医療の重要性や面白さをどのように伝えるか?どのような機会を与えるか?によって進路が決まっているということらしい。
初期研修医が研修に来たときにはたして自分がしっかりと何かを伝えることが出来ているのか、、、ちょっと考えてみると難しいことだなあと思いました。家庭医の大変な部分がどうしても先に出てしまってないか、、、、ちょっと考えもんだなあと思いました。
PS:でもどこが楽しいかって聞かれると今の自分には答える自信がないんです、、、これが、、、
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