2010年11月5日金曜日

認知症の診断

食後にアメリカの診療について妻と話していたら、、、そういえばVitaminの採血良くとってるな~という話になりました。CaとVitDはかなり綿密にチェックしている様子、そう言えば鬱の人にVitB群とかTyroidもチェックしているよねという話になり、、、認知症のスクリーニングの話へ、、、そう言えば認知症の診断、かなりあいまいだなあ、、、。
ということでDynamedでチェック、まとめてみました。

多系統にわたる認知能力の欠如
記憶能力の低下(記銘・想起が出来ない)
少なくとも以下のうちの1つがある
  ・失語(言葉が出ない)
  ・失行(運動系に異常がないのに動けない)
  ・失認(神経系に異常がないのに認識できない)
  ・管理する能力がなくなる(計画する/整理する/順番づけする/抽象化する)
仕事、社会活動に影響を与えるような認知能力の欠如と以前に比べて明らかな機能低下がある
緩徐発症、緩徐進行である
以下のどの疾患によるものでもない
  ・他の記憶障害や認知能低下を来す脳血管障害
   (脳血管性/Parkinson病/ハンチントン病/硬膜下血腫/正常圧水頭症/脳腫瘍)
  ・認知症の原因として知られている全身疾患
   (甲状腺機能低下症/Vit.B12欠乏/葉酸欠乏/Vit.B3/高Ca血症/神経梅毒/HIV感染)
譫妄状態のときのみに認知能力の欠如が起こらない
他の非器質性の疾患(Depression/Schizophrenia)
公式ガイドラインが改善されていないが家庭医の診断は利用可能な情報が増えた(診断リソースの整備された)事により適切なものになってきた
3part-argolismは洗練された手段ではないが認知症に対する感度の高いものとして発展途上国では知られている
 (Geriatric mental state, The community screening instrument for dementia, Consortium to Establish a Registry of Alzheimer’s Disease[CERA]を使ったscreeningのalgorism)
Brief Informant Interview(AD8)は中等度の認知症に対して感度が高い
 AD8は認知能に関する8つの項目について、ここ数年に関して変化があれば‘Yes,a change’と答える内容になっている。
① 判断力の欠如
 (金銭の管理で誤った決断をする。プレゼントとして不適切なギフトを買ってしまう。)
② 興味の低下
③ 質問、物語、在り様(沙汰)などを繰り返し話す
④ 道具、器具、工具などの使い方の学習に問題がある
⑤ 年月を忘れる
⑥ 複雑な金銭の問題を取り扱えない
⑦ 約束を忘れる
⑧ 思案することとまたは)記憶する事に問題がある
Neurology 2005 Aug 23:65(4):559によるとAD8で2点以上の人は中等度から重症の認知症に対して感度85%特異度86%(LR:6.07)、軽症の認知症に関しては感度74%(5.26)だった。ちなみにAD8はこちらから手に入れることが出来ます。

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