2010年11月27日土曜日

モバイルクリニックとナーシングホーム (OHSU33日目)

今日はモバイルクリニックとナーシングホームを見学です。
モバイルクリニックは数年前に病院から車で40分くらい離れた村、あとはクラマスフォールスのホームレス、女性のグループホームみたいなところ(なんていうか虐待を受けた女性が避難したりするところ)へ指導医1人と研修医で診療に行くために数年前に購入したとか、、、。
車両は州からの援助、ガソリン代などはスカイレークス医療センターなどが出しているとか、、、薬はPrivate Clinicから期限切れのものをDonation(寄付)としてもらったものを使っているとか、、、。
案内してくれたのは日系人(日本語は喋れない)の事務の方でカルテなどのメカニック担当、モバイルクリニックはキャンプカーを改造して作ったものでマイクロバスくらいの広さです。
メカニック担当の方の話では衛星とモバイルクリニックをつないで電子カルテを使用して診察するのだそうです。往診を頻回にすることはあってもクリニックを持っていくという概念はさすがアメリカですね。規模の違いを感じました。
午後はちょろっとNursing Homeの見学、もともとはスカイレークス医療センターの付属だったようですが今は経営は完全に切り離されているようです。基本は日本のNursing Homeと同じですが、Feeding tubeやPEGの人は少ない印象でした。やはり長生きしてもQOLが低くては意味がないという合理的な概念が基本的にはアメリカの中ではmajorityな印象で、経済的な負担が多くなることなどの問題もあり、いわゆる寝たきりでただただ生きているだけの人は比較的少ないですね。
医療費がかかるというのは悪い点かもしれませんが、必要以上のケアを経済的理由でやらない傾向にあるというのはアメリカ医療の1つの良い側面かもしれませんね。

0 件のコメント:

コメントを投稿