先日、、、といってもこのブログが出来てすぐなので数ヶ月前になってしまいますがメタアナリシスを読んでみたいという風に書きました。
私が初期研修医のころに習った資料を簡単まとめてみましたので以下に載せてみます。
■メタ分析とシステマティックレビュー
・メタ分析(分析の分析、1つにまとめて解析、定量的な指標に統合[オッズ比])
・システマティックレビュー(プロセスがEvidence Base、結果が統合されているかどうかは問わない)
■メタ分析の問題点
・出版バイアス・・・悪い結果は出版されにくい
・評価者バイアス ・・・評価者の主観、誤り
・元論文バイアス ・・・元論文がランダム化、ITT解析でない
・ごちゃ混ぜバイアス ・・・異質なものを一緒にするとわけがわからない
■歩きながら読む方法(3つの批判的吟味)
1.研究方法は妥当か?
2.結果は何か?
3.患者に役立つか?
1妥当か?
・メタ分析の課題は明確か
論文のPECOは何か
メタ分析の一次アウトカムは何か
・情報収集は系統的かつ網羅的か
情報源は、検索法は?
非英語論文は、未出版データは?
・論文の採用基準、評価法は妥当か
治療の場合、ランダム化比較試験かどうか
複数のReviewerが独立して評価しているか
2何か?
・研究仮説に沿って読む
・さまざまな指標で評価する
相対指標 : 相対危険(Relative Risk:RR)
絶対指標 : 治療必要数(Number Needed to Treat:NNT)
・確率的なものとして読む :95%信頼区間
・実数で評価する :治療群でのイベント率、プラセボ群のイベントなしの率
3役立つか?
1. 論文の患者と目の前の患者は結果が適用できないほど異なっていないか?
論文の患者と自分の患者を比較する
2. 臨床上重要なすべてのアウトカムが評価されたか?
他のOutcomeをみる!
3. コストや害(副作用)を上回る効果が期待できるか?
最後:自分自身が提供した医療を批判的吟味する
・患者から十分な情報収集をしたか
・必要十分な診察を行ったか
・疑問点について能率的に勉強したか
・十分な情報提供をしたか
・自分の方針を押し付けていないか
・方針決定を患者任せにしていないか 第三者や患者の評価を受けたか
次回はこれにそってメタアナリシスを実際に読んでみます
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