2010年12月1日水曜日

痛み止めの問題 (OHSU37日目)

今日の午前はBeheavioral Medicineのセッションに参加、ビデオで自分たちの診療を評価しディスカッションするものです。
今日のChallengeable Patientは痛み止めを減らそうとしてもいつも話をそらされてしまうという患者さんについてでした。ビデオの中では、研修医が一生懸命痛み止めを減らそうという方向で話をするのですが(確かこの患者はOAで膝が痛くてバイコデンというアセトアミノフェンとコデインの合剤
を使用している)、膝の痛みが治っても背中が痛い、腰が痛い、頭が痛い、、、と他の痛みの話を毎回もちかけて痛み止めを減らすことができないという内容です。
アメリカでは癌以外でも疼痛コントロールでコデインのような弱オピオイドからオキシコドンのような通常のオピオイドも使用可能です。しかし、これが結構問題になっているようです。
かかりつけのクリニックでのrefill(薬のおかわりがクリニックに行かないでもE-mailや電話でPrimary Care Physicianに連絡し処方箋を薬局にFaxしてもらえる)以外に他のクリニックでもrefillもらってお代わりしている患者がおり、いわゆる軽い麻薬漬け状態になってやめられなくなっている患者が結構いるんです。
日本では基本的に整形疾患ではNSAIDsを中心とした非オピオイドが中心で、外来で「痛くて痛くて、、、足が、、腰が、、、首が、、、」などと毎日のように来て患者に言われるとついついアメリカのようなオピオイドを簡単な整形疾患でも処方できるシステムにあこがれが生まれます。
しかし日本のように皆保険で医療費の負担が少ない国では患者は複数のクリニックにかかりやすくrifillがもらいたい放題というリスクがあるのでアメリカよりももっと麻薬漬けの患者が増えてしまうかもしれません。
痛みを取ってあげたいが、オピオイド漬けになってしまう、、、常にダブルバインド状態ですね。

PS:今日はなんだか運が悪く、、、自宅のオートロックで締め出されてしまい寒い中さんざんな目にあいました。アパートのランドリーに行こうとしてドアを開いたときに、普段はおとなしく外で待っている猫ちゃんが勢いよく家に入ろうとしたのであわてて閉めたら時すでに遅し、、、でした。
 妻に電話して往復25分の道のりを寒い中歩きOHSUへ、、、鍵をやっとゲットしました。
 、、、ついてないなあ、、、。

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